こんにちは。Chieです。
4月に入り、東京は一気に暖かくなり、今週末はお花見日和でしたね!
桜を片っ端から愛でようと、自転車に乗ってぶらぶら。すっかり日焼けしてしまいました。
ところで、おでかけの目的地選び、困るときありますよね。
例えば今日の私。桜の木の写真を撮りたいけど、どこに立派な木があるかわからないので、感性にまかせて移動してしまいました。予定外に遠くまで行ってしまい、往復で合計5時間も自転車に乗ることに。
目的地がはっきりしないのはリスクがある。
でも思い立つのは当日なので、わざわざ調べるのは時間がかかるし面倒。
行く先々で、移動する度に、程よい選択肢やルートがオススメされるといいなぁといつも思ってしまいます。
そんなときに参考になるのが、「スポットの人気度」に加えて、「組み合わせ(まとめ)」です。
この1~2年で、スポットがまとめやすいジオサービスは増えてきました。
・Naverまとめ
・ロケタッチガイド
・Yahoo!ロコ キープリスト
・foursquare cities
・Rettyまとめ
■都市の魅力はユーザーが引き出す
先月、foursquareが「Global city badge」というコンテストを実施し、3月29日に結果発表がありました。
[Mar 29th, 2012 / Global city badge winners announced! #4sqCities]
http://blog.foursquare.com/2012/03/29/global-city-badge-winners-announced-4sqcities/
昨年8月にリリースしたリスト作成機能を利用して投稿、選ばれたリストの都市には、特別なバッジが作られるというものです。
現在すでに25都市に特別なバッジが作られています。
日本国内だとSakuraバッジがあります。
この特別なバッジは、リストの中から5つのスポットにチェックインするともらえます。
私は62スポット中、9個チェックインしています。
バッジはもらえたけど、まだまだMUST-SEEは見逃しているようですね。
さて、今回選ばれたのは世界20都市。
アジアでは、次の3つのリストが選ばれています。
ドーハ(カタール)
ムンバイ(インド)
ソウル(韓国)
■「スポットまとめ」と「Facebookの友だちからのオススメ」の違いとは?
foursquareの場合、特別なバッジの存在により、ユーザーがチェックインする動機付けを行っています。
ただ、「バッジが欲しいからリストを活用する」のと、「おでかけのきっかけにする」「おでかけ先での満足度を高める」のは大きく異なります。
リストがあれば、土地勘のない都市に行く前には、たくさんのスポットから目的地の候補を絞るきっかけになります。
でも、リストの中にあるエリアで満足するか不安で、決め手にかけてしまいます。
先日こんな経験がありました。
下北沢で開催された友だちの展覧会に行くことにしたのですが、数年ぶりなのでお茶するお店さえよく知りません。
そこで当日朝、Facebookで次の呼びかけをしました。
「下北行くならここも行くべき、なお店が知りたいな。2年ぶりくらいに行くので、観光気分。」
すると、友だちから次々にオススメのお店の情報が。
「いつも一蘭のラーメン行くけど、どこにでもあるw」
「ベアーポンドエスプレッソと、La Palletっていう喫茶店はおすすめです!」
「スパイスキッチン ムーナのカレーオススメです!ちと歩きますがトロ コーヒー&ベーカリーも!」
「納豆ドーナツ!と一番街のパン屋さん。あとビレバン行ってください!」
紹介されたお店の数は合計8件。
内訳は、ランチが2件、カフェが3件、持ち帰りグルメが2件、ショップが1件。
そして、当日の私の行動はというと、8件中5件訪問。60%達成でした。
また、オススメのスポットに行く途中に通りがかったお店にも寄り道できて、今までで一番下北沢を満喫できました。
もちろん、友だちからの情報だったのは大きいと思います。
ただ、日頃とても接点が多く、日常の生活をよく知っている友だちばかりとは限りません。どんな個性を持っているか、オンラインでの投稿情報から得ることが多いといえます。Facebookの友だちとスポットまとめを作った人との違いは、「どんな人か?」「何を楽しいと感じるか?」といった個性が見えているかどうかとも考えられます。
■まとめ
スポットまとめ系サービスは、機能はどれも使いやすいのですが、投稿者や閲覧者の反応や気持ちなどの個性を伝える構造になっていません。また、「まとめる人」を「見る人」が評価する構造になっている気がします。そのため、リスト作成自体のハードルが高いように感じ、緊張してしまいます。
もちろん、きちんと考えて編集されたスポットまとめのほうがクオリティは高くなります。ただ、ユーザーがレコメンドに期待するのは、自分たちの多種多様なニーズにヒントや発見を与えてくれるか、ということ。そして、少しでも成功体験を得てもらう機会を増やすためには、より自分に近いと感じられるところから発信されている情報であることが大事になってきます。
すなわち、リアルの友だちや個性が見えるソーシャルなつながりでのコミュニケーションの延長に、スポットまとめがあることが大事なんだと思います。気軽にまとめられて、期待に応えられる。そのためにも、いろいろなバリエーションやシーンに対応できるだけの投稿数も必要になります。
最近気になる事例は、Rettyが提供する「行きたい」ボタン。ユーザーからの評価(いいね)だけではなく、お店に対して「行ってみたい!」という反応があるのはおもしろいなと思います。まったく知らない方でも、いつもラーメンに反応する人がいると、「ラーメン好きなのかな?その人の行ったお店見てみようかな?」という気になってきます。
タイトルで問いかけた、「スポットまとめ」が増えると、おでかけが楽しくなる?
その答えは、「きっと!」。
スポットまとめに影響されて、食べ歩きをしたり、週末どこかへでかけてみよう、なんて機会が増えていくといいですね!
Written by Chie (@crispytaffy)
NTTレゾナント 桝村と申します。
返信削除記事にとても共感しました。
先日リニューアルしたPinQAというサービスは
まさにそこを狙ったサービス設計をしています。
ぜひ一度ご覧いただき、ご意見いただければうれしいです。
よろしくお願いいたします。
桝村さま、コメントありがとうございます!
削除また、お声かけていただき大変恐縮しております。いちユーザーとして、気づいた点などありましたら、ぜひお伝えできればと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
PinQAのURLは、こちらになります。
返信削除http://pinqa.com/