2012年5月27日日曜日

カチクラを歩く。「第3回モノマチ」に行ってみた。

こんにちは。Chieです。

今日はモノづくりのマチ、「カチクラ(徒蔵)」を歩いてみました。
5月25日から3日間開催されたモノマチというイベントへの参加です。



■徒蔵で出会ったニッポンの技

カチクラ(徒蔵)とは、台東区の南のほう、御徒町駅から蔵前のエリアのこと。
このエリアはここ数年、モノづくりの地として注目を浴びています。

徒蔵 - Yahoo!辞書
東京都台東区の御徒町から蔵前にかけての一帯。ここ数年、バッグや生活雑貨のデザイナーが工房や仕事場を兼ねた店舗を相次いで開業していて、若者たちの人気スポットとなっている。デザイナー自身が接客をしたり、仕事場の様子を公開したりしていて、ものづくりを身近に感じることができる。若者たちには、作った人と直接話をすることができ、親近感も沸いてくると好評である。台東区では若手デザイナー支援施設「台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)」を運営していて、2003年に廃校となった小島小学校の校舎跡を活用して、最大3年間、若手デザイナーに仕事場を低家賃で提供している。このデザビレ卒業生が近隣に開いた仕事場兼店舗は10か所以上になっている。台東区にはものづくりの伝統があり、昔ながらの手作業を受け継いでいる職人も多い。この「徒蔵」周辺の将来性に目をつけた企業の進出も目立っている。川沿いで東京スカイツリーが見え、家賃も安く、潜在力があるということから外食産業なども進出してきている。

ここで3年前から開催されているのが「モノマチ」です。
今日はJR秋葉原駅を起点に、以下のルートで回ってみました。

JR秋葉原駅

2K540

台東デザイナーズビレッジ

ミラー

JR秋葉原駅

2k540でイベントガイドをもらい、地図を片手に2k540がある台東から、台東デザイナーズビレッジがある小島を目指します。
イベントガイドの地図には立ち寄れる施設に印が書いてあり、そのお店の前には「モノマチ」ののぼりがあります。

せっかくなので、日頃立ち入れない箔押し工房にお邪魔してみました。
田中箔押所」です。


写真のような台紙に金色のデザインを箔押しをする工房です。いろんな形の名刺のオーダーもできるとか。
所狭しと使い込まれた道具が設置されており、それぞれの工程のプロの職人さんたちに解説していただきます。箔押しを体験しましたが、簡単そうに見えて、非常に繊細な作業。一瞬の力加減とのこと。何枚もの製品を作るのに均一のクオリティを保つのは熟練の技が必要ですね!


文字も一つ一つ活版で。


他にもワークショップを開催していた皮漉(す)き工房「浅原皮漉所」も訪問。


混み合っていたので体験はできませんでしたが、職人さんが財布の皮の間に入れる仕切り板を薄く薄く削っていました。触らせていただいたんですが、ミリ以下の単位と思われる凹凸があります。「少しでも加工品が分厚くならないようにしているんですよ。」とのこと。とても大切な工程ですよね。



■モノづくりのマチに操縦席!?

一度訪問してみたかったのが、「台東デザイナーズビレッジ」。
建物自体は廃校となった小島小学校を利用しているので、初めてなのにどこか懐かしい感じです。


入り口にあった展示の紹介パネル。そこで目にしたのは、「日本航空特別展示」の文字。
模造操縦席ミニレーターってなんだろう?


行ってみると、そこにはボーイング787の操縦席を模した木製ミニチュアが!
その出来に圧倒されました。まさに、メイド・イン・ジャパン。


建物内では、入居している若手デザイナーの仕事場もあり、作品の展示販売も行われていました。
活版印刷を使ったアクセサリーなど、個性的な作品もあります。
日本の伝統技術を新しいデザインに受け継いでいるんですね。


■モノづくりイベント×ジオメディア

「モノマチ」には、全部で200組以上の職人、企業が参加しています。ご紹介した以外にも、革製品やアクセサリー、グリーティングカードなど、さまざまな工房や店舗がイベントに参加していました。大きな会場では作品の展示販売もしています。

ふと見回すと、参加している人が手にしているのは会場で配布されている、紙の「イベントガイド」の地図でした。公式サイトを調べても、同じ地図のPDFが用意されていました。


徒蔵エリアは広いので、全体を眺めながら散策するには、実は紙で一覧できる地図は一番便利なツールなのかも。
またイベント自体がモノづくりにフィーチャーしているので、あえてスマホを活用しないプロモーションだったのかもしれません。

ただ、イベントを盛り上げるサポート役として、ジオメディアがお手伝いできることもあるかも?と思いました。

モノづくりを紹介すると同時に、そのマチをリアルに散策するこのイベント。
散策をする合間は、モノではなく、マチに触れている時間が長くなります。
その時間を利用して、このエリアがなぜ職人のマチになったか、その歴史を紐解くのも面白そうです。
マチの名称の由来も気になりますね。



また、何度かブログでも取り上げている「行動ログのストーリー」。
イベントでは紙のスタンプラリーは用意されていましたが、どのルートを通り、どんな順番で体験したかは記録されません。紙の地図に書いていない発見もあると思います(銭湯や素敵な古本屋もありました!)。このような体験も記録できるといいなぁと思います。



■おまけ:鳥越神社

散策をしている途中で、鳥越神社のお祭りのポスターが気になりました。
帰宅して調べてみると、東京で一番重いお神輿だとか。
お祭りは2012年6月9日、10日ですよー。







Written by Chie (@crispytaffy)

2012年5月15日火曜日

地図に載ってない? 裏路地散歩のすゝめ

こんにちは。Chieです。

ゴールデンウィーク、地元を離れて遠くに出かけた方も多かったのではないでしょうか。

連休前半は天気が良かったので、東京都内をぶらぶらと散策してみました。

ちょうど連休に入る前に、「日経おとなのOFF」という雑誌を読んでいました。その中で気になった、新橋駅から万世橋駅までの赤煉瓦アーチ
Facebookに投稿したところ、けっこう反響が!
そこで、リアルにイベントを開催できると面白いかなと思い、その下見をかねてのお散歩です。

■赤煉瓦アーチからの寄り道

スタート地点は新橋駅。
銀座口を出て、土橋交差点(首都高の入り口がある)から線路をくぐり、山手線の東側に沿って歩きます。
今日のゴールは数寄屋橋交差点。短い距離ですが、普段歩かない場所なので少しわくわくします。


100年以上経過していてもなお、現役で活躍している赤煉瓦アーチ。支柱の間のスペースを利用して、飲食店が並んでいます。
日比谷駅のあたりで横を通り過ぎることはあっても、じっくり眺めながら歩くのは初めてです。ところどころ、謎の扉も。。。



アーチ沿いに歩いていると、ふと高架下の通路への入り口を発見。
以前近くで働く方から、「銀座から新橋方面なら、線路の下に通路があるから、雨の日にはそこを通れる」と聞いたことがありました。ついに発見。ここだったんですね!



歩いてみると、休日だからか、ほとんどの店舗がシャッターが閉まっていました。看板には古いものも多く、電話番号の表記も3ケタ+4ケタの、昔の電話番号のものもあります。通路の幅は比較的広く、途中には二階につながる階段もあります。思ったより高さもありそうです。





■裏路地はどこにある?

5分くらい歩くと通路は終わり、帝国ホテル前の通りに出たところに出ました。入り口の横を見ると、この通路は「内山下町高架橋」と書いてあります。名前の由来も気になりますね。



内山下町高架橋の場所は、地図でいうとこのあたりです。地図には名称や通路は記載されていません。



通りを渡って、インターナショナルアーケードとなっているエリアの先にも通路は伸びています。飲食店の間を通って、先ほどの通路より細く、人が一人通れるほどの路地が続いています。


その細い通路の場所はこちら。



こういう裏路地に入るのは、探検みたいでドキドキしますよね。
そしてこの通路、ちゃんと通り抜けられますが、ヤフーやGoogleの地図で探しても載っていないようです。
せっかくなので、雨の日ルートとしてオススメしてもらえるといいですよね。

また、このような裏路地や抜け道を発見したとき、「ここから入って、ここに出られるよ!」という情報を、簡単に誰かと共有し、伝えられるといいなと思います。

いいサービスやアプリがあったら、ぜひ教えてください!


*****

結局、裏路地探検に時間を使ってしまいましたが、寄り道込みで、「赤煉瓦アーチ沿いのお散歩企画」も楽しめそうです。



ただ、このペースだとゴールの万世橋までは1日で終わらなそう。。。
あとは、より楽しんでいただけるよう、鉄道史や明治時代の建築に詳しい方を講師にお招きしたいともくろみ中です。

もう少し企画練ってみて、本当にイベント開催できるといいなぁ。
そのときはぜひご参加くださいね!


Written by Chie (@crispytaffy)