2012年4月29日日曜日

一番簡単な旅行日記はこれ!その日のうちに地図付き記録ができちゃう

こんにちは、picacchです。
ゴールデンなウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
今年の連休は最大9連休の方もいて(ドキッ)、旅行に行かれる方も多いと思います。
そこで連休2日目の今日は、私が考える一番簡単な旅の記録方法をご紹介します。



スマホで写真を撮りまくる!

これで旅行日記のほぼ9割が完成。
一番簡単かつ鮮明な旅行日記を作るために必要なこと、それはまず旅行中に「スマホで写真を撮りまくる!」ことです。

ご飯を食べる時にカシャッ!
買い物をしたらその場でレシートをカシャッ!
きれいな風景をみつけたらもちろんカシャッ!

とにかく、スマホで何でも写真を撮ります。
ポイントはその場で撮ること。


スマホまたはGPS機能付きの携帯電話で写真を撮影すると、写真データに位置情報(緯度経度)を付与することができます。
例えばiPhoneの場合、設定画面の「位置情報サービス」をオン、その中の「カメラ」項目もオンにしておけば、写真撮影時に自動的に位置情報が付与されます。



また、日時情報も自動的に含まれているので、写真を撮影するだけで、「いつどこで何をしたのか」を鮮明かつ一瞬で記録できます。

写真をくくる!

そして残り1割の作業。
今度は、旅行中に撮影した写真をまとめて見れるページを作成します。



ここで私がおすすめするのが、GoogleのPicasa ウェブ アルバム(以下、Picasa)。
写真のストレージサービスはいろいろありますが、Picasaが旅行日記としていいところは、使いやすい地図ビュー機能がついていること
位置情報付きの写真データをアップするだけで、自動的に写真を地図上に配置してくれます(この設定が必要)。
また、2048×2048 ピクセル以内の写真であれば、無料で容量無制限で使えます。
ちなみにiPhone 4S で撮影した写真は 3264x2448 ピクセルなので、無料で使い続けようと思うと、若干縮小されます。

さっそく撮影した写真をPicasaにアップロード。
Picasa上に新規でアルバムを作成し、「静岡旅行」などタイトルをつけます。
そこに写真をまとめてアップロードします。



写真のアップロードには、「PictShare」というアプリを使います。
PictShareは、写真データをPicasaはもちろんFlickrやFacebook、Evernoteなど複数の場所にアップロードできるアプリです。
ここでは詳しく説明しませんが、本当に使いやすいアプリなので有料ですがおすすめです。

どこからでもみれる旅行日記の完成

これで完成です。
スマホからでもパソコンからでも見れちゃいます。

パソコンからはPicasaにアクセス。
作成したアルバムページ右下の「マップを表示」をクリックすると地図が大きく表示され、旅行中に訪れた場所を写真とともに振り返ることができます。




ちなみに、iPhoneから見るときは、「Best Album」というアプリがおすすめです。
写真も地図もバッチリ見れます。




まとめ

少し長くなってしまいましたが、要は、旅行中にその場でスマホで写真を撮る!
それだけで、立派な地図付きの旅行日記ができちゃいます。
旅から帰ってきたその日に、ちょっとだけ頑張ってまとめてみてください。
そうするだけで、素敵な旅の記録の完成です。
では、よい旅を!

2012年4月24日火曜日

ジオ×宇宙で初ハック!ISACに参加してきました #spaceapps_tokyo

こんにちは。Chieです。

4月21日、22日に駒場東大リサーチキャンパスで宇宙観測データを使ったNASAのハッカソンに参加しました。


その名も、「International Space Apps Challenge」、略してISAC。
全世界25サイトで同時開催という、大きなイベントです。世界中の参加者は約2000人!
そして、日本の会場は東京。約100人近くがエントリーし、会場で開発に参加したのは70人くらい。宇宙が題材ということもあり、自由な発想でChallengeのテーマもさまざま。

[ISAC日本語サイトより抜粋]
International Space Apps Challengeは、米国政府が進める「Open Government Partnership」の一環であり、世界中の科学者と市民が一致協力し、政府が保有するデータを活用することで、地上および宇宙空間の課題解決に取り組むことを示す活動です。

今回のコンテストは、東京のほか、サンフランシスコ(アメリカ)、エクスター(イギリス)、シドニー(オーストラリア)、サンパウロ(ブラジル)、ナイロビ(ケニア)、ジャカルタ(インドネシア)、マクマード基地(南極大陸)、国際宇宙ステーションで行われます。

International Space Apps Challengeは、単にモバイルアプリを開発するだけのものではありません。イベントでは、ソフトウエア、オープンハードウエア、市民科学、データの可視化という4個の課題に取り組み、オープン・イノベーションと協業型課題解決のためのプラットフォームを提供します。



■チャレンジのテーマは「宇宙とつながるジオソーシャル」

4月10日に開催されたアイデアソン。あらかじめ考えたアイデアがある人が発表し、そこからチームを作りハッカソンに向けてアイデアを掘り下げるイベントです。

いくつかあるアイデアの中に、星が見えない都会の課題を発表した方がいました。「星が見える場所を教えてもらいたい」ということが解決したい課題です。ソフトウェアの切り口で、星そのものをコンテンツとしてユーザーの生活を楽しく変えるところに着目していたので、ジオ業界での経験も活かせそうな気がして参加することに決めました。
同じチームになったのは、私を含めて6名。初めてお会いする方ばかりです。


ブレストを進める中、最初は星をどこでどう見せるかより、「人とのつながり」に関するアイデアに議論が集中します。
そして、チームの目標はいつしか「星の存在を身近に感じられるようにしたい!」というところに変わっていました。

ISACには、東京サイトでの参加チームを表彰する「ローカルアワード」と、世界中のチャレンジを対象にした「グローバルアワード」の2つの審査があります。
さっそくグローバルアワードにも私たちのチャレンジテーマ「Space-Geosocial App」をエントリー。同じテーマに興味を持ってくれた世界サイトのメンバーとのチャレンジの幕開けです。


■初めてのハッカソン

今回のISACへの参加そのものが、自分にとってのチャレンジでした。これまでアイデアソンには参加したことはありますが、本格的に何かを作り上げるハッカソンは初めてでした。

チームリーダーの提案のもと、アイデアソン以降も議論を重ね、企画をブラッシュアップ。「星に想いを乗せてチェックイン。その想いが時間とともに夜空を流れる」、そんなアプリを目指すことにしました。また、あらかじめ技術的な裏付けも確認することができました。

そしてハッカソン当日。

事前にメンバーのタスクも割り振られていたので、スムースに開発着手できました。
開発できないと役に立てないのかな、、、と思っていたのですが、実際にはチームで必要とされるタスクがたくさんありました。最初に集まったメンバーが、エンジニア、映像クリエイター、企画ディレクターと、バランスのとれたメンバーが集まっていたこともあると思います。ハッカソン当日にエンジニアが1名加わり、全部で7名のチーム。アプリ開発、プレゼン制作の大きくふたつのタスクに分けたことで、効率よく開発が進みました。

会場の雰囲気はこんな感じです。写っているのはチームの開発メンバーのみなさんです。
真剣そのもの。

1日目の夜には、なんと宇宙寿司が振る舞われました!完成度が高すぎです。はやぶさケーキも!

お気に入りの宇宙寿司はこちらのスペースシャトル。
食べるのがもったいなかったのですが、関さんによるケーキカットならぬ「燃料切り離し」をして、みんなでおいしくいただきました。

その他にもハンバーガー、宇宙食ゼリー、シャンパンなど、たくさんご提供いただきました。スポンサー企業のみなさま、ご馳走様でした!
そして、ハッカソン会場やグッズ、Tシャツ制作のコスト負担、開発用サーバーも。モチベーション高く、そして気持ちよく開発に集中できる環境を提供していただき、本当にありがとうございます。



宇宙食ゼリーを開封する古橋さん。


■誕生したアプリ「LinkAStar」

2日間はあっという間でした。無事に2日間のチャレンジを終え、ひとつのアプリが誕生しました。
その名は「LinkAStar(リンカスタ)」です。限られた時間の中で、今回のコアとなる機能の開発を終えることができました。

少しだけ私たちのアプリに込めたメッセージをご紹介しますね。

今いる場所から見える星に想いを載せてチェックイン。
すると、その星は時間とともに流れ、別の場所にいる人の頭上に輝きます。
そして、いつしか空に輝く星は、いくつもの願いや想いがつまったメッセンジャーになります。
遠く離れた家族と同じ星を眺めたり、どこかの国の誰かの願いを偶然手にしたり。

星空を見上げても、実際に星は選べません。それを可能にしたのが、LinkAStarの星空ビューです。視線の動きに合わせてiPhoneを動かすと、目の前に広がる星空をすぐ近くに再現することができます。そして、星を選び、想いを載せて、空に放つことができます。想いを誰かと共有したいときは、自分のソーシャルフィードにPOSTすることも可能です。

星空ビューはこんな感じです。

開発者の本間さんによるデモ。左右に動かすと、その視線の先にある星をタイムラグを感じさせずに描画できます。
(photo by Takayuki Yamaguchi)


4分間のプレゼンを終え、結果発表。
とても名誉なことに、ローカルアワードで第2位をいただきました!

そして、この7名がチームメンバーです。
2日間、そしてアイデアソンから含むと2週間を一緒に戦い抜きました。

この次のステップは、続いて行われるグローバルアワードへのSubmissionです。世界25サイトのローカルアワードを勝ち抜いたソリューションとの競い合いが待っています。
そういう意味では、まだチャレンジは終わっていないので振り返りは早いかもしれませんね。


■宇宙ハック×ジオメディア

今回参加した各チームのアイデアは、とても自由な発想に基づいていました。

「宇宙データを活用した3次元プリントのプラットフォーム」
「磁力線でつながっている人同士をつなぐSNS」
「宇宙の電波を利用して瞑想する装置」
などなど、いったいどんなアプリになるか想像できないものばかりです。

そんな中、いくつかのチームでは「ジオメディア」というキーワードがいくつか登場していました。
ジオメディアの観点で興味を持った2つのプロジェクトをご紹介します。

(1)Co-Cupola(コキューポラ)
国内1位となった作品です!
ISS(国際宇宙ステーション)の窓からの景色を手軽に眺められるアプリです。必要なのはPCとプロジェクターと白い天井のみ。
そこに広がるのは宇宙から見た地球の姿です。窓から流れる景色に、時間が経つのも忘れ、本当に地球を眺めている気持ちになります。

表彰式の後には、みんなで月見ならぬ、「地球見」を堪能しました。
(photo by Takayuki Yamaguchi)


これは地球儀好きには堪りません。さっそく、自宅に導入を検討しようと思います!


(2)CONNECT - Magnetic Field Line connect Our Life
こちらは、磁力線の反対側の地点にある情報が入手できるアプリです。JAXA賞(すなわち、国内4位)を受賞!
磁力線はS極とN極を持つ1本の線です。磁石に砂鉄を近づけるとS極とN極とでつながった曲線を描きだしますが、同じものが地球にも存在します。今いる場所からの磁力線をたどると、必ず反対の地点が存在するということです。
東京(FROM)の反対側のオーストラリアのある都市(TO)の地点には何があるか。運命の赤い糸の反対側みたいですよね。
(photo by Takayuki Yamaguchi)


ちなみにプレゼンの中で、審査員で参加されている山崎直子さんのリクエストで、南極のある地点の反対側がどこか見てみることに。当然北極かと思ったら、アラスカのあたりでした!
1本の線に端と端があるというところに、他にも面白いサービスが作れそうな魅力を感じました。


■まとめ

宇宙初心者、しかもエンジニア経験ゼロでしたが、勇気を出して参加して本当に良かったです。
特に今回は、人とのつながりを意識したSpace-Geosocialへのチャレンジということもあり、ジオメディアやソーシャルメディアを使って得た知識や体験が、即座に判断が求められる場面で非常に役立ちました。

また、今回は国際的なイベントということもあり、英語力も求められました。グローバルのSubmissionはすべて英語で行います。Twitterも英語でのコミュニケーションが中心です。海外サイトの参加者との交流を楽しむ余裕はなかったですが、海外サイトのメンバーからも反響がいくつかあったのは嬉しかったです。
この先、自分たちのソリューションがどこまで世界の人々の心に響くか、グローバルアワードの審査結果も楽しみです。

ジオ×宇宙。教育×宇宙。○○×宇宙。

もっともっといろいろなアイデアが生まれそうな気がします。
少しでも宇宙や星に興味がある方。NASAが大好きという方。次回はぜひ一緒にチャレンジしてみましょうー。


最後になりますが、東京開催を推進して万全の準備をしてくださった関さん、そして運営スタッフのみなさま。
本当にありがとうございました&お疲れ様でした!


▽イベント紹介記事
・2012年4月2日 4月21・22日に宇宙観測データを使ったハッカソン「International Space Apps Challenge Tokyo」を開催します【関治之】
・2012年4月23日 宇宙関連のアプリ開発イベント、国内1位は「ISSから見る地球」

本体サイトのブログ
・April 22, 2012 Astronomers, Astrophysicists and Astronauts


Written by Chie (@crispytaffy)

2012年4月17日火曜日

チェックインなんていらない!行った場所を自動記録してくれるiPhoneアプリ「Placeme」を試してみたよ


こんにちは、picacchです。
今日は、新しいライフログ系スマホアプリのご紹介です。



■ チェックインはめんどうくさい

このブログを読んでくださっている方なら、毎日のようにお店や施設にFoursquareやFacebook、ロケタッチなどでチェックインしてると思います。
私も行った場所の記録、友達へシェアするために、よくチェックインしてます。

自分の行動履歴を残すという意味では、漏れ無くチェックインしたいんだけど、面倒くさいし、そこまでするか的な気持ちもあって、新しい場所に行った時や、何か伝えたいなって思った時くらいしかチェックインしてないです。

でも、
やっぱり残しておきたい!自分の行った場所、行動の記録。
というわけで、先日リリースされた「Placeme」ってアプリを試してみました。




■ 自分の行った場所を自動的に記録してくれるスマホアプリ

PlaceMe は、元 Google 社員によるスタートアップ企業 ALOHAR Mobile が作ったアプリで、iPhoneとAndroid両方に対応してます。
ここでは、iPhone版を試してみました。
日本のAppStoreからではダウンロードできないみたいなので、usのAppStoreからダウンロード。



アプリのコンセプトは「いつも自分の行った場所を覚えておこう」といった感じで、

  • チェックインなしで自動的に
  • 自分だけのプライベート情報
  • 簡単に自分の記録を検索可能
というシンプルなものです。


■ さっそく1日記録してみた

アプリを起動して、記録をONにして、1日記録してみました。
その結果はこんな感じ。




第一印象は、かなりいい感じ。
地図ビューとリストビューでその日の行動を確認できます(上の地図ビューのスクリーンショットは1日の一部です。全体だとあまりにも私の行動範囲がバレバレで)。
会社に7時間22分いたとか、駅で電車待ちで9分いたとか、そういうのがわかります。
それにしても自分の行動が一目瞭然でちょっとコワイかも。




それぞれの場所の名称や位置を編集できるので、家とか会社という自分の情報も付加できます。
ただそのへんの挙動がどうもあやしく、うまく編集できませんでした。
それと英語POIしかないので、日本で使うにはデータ的にいまいちかも。

■ まとめ

1日の行った場所の記録的には、自分の感覚とほぼ一致していて、ライフログとして十分使えるものだと感じました。
今はPlaceMeで記録したデータはアプリ内でしかみれないっぽいので、EvernoteやGmailにエクスポートできるといいなと思います。
あとは日本のPOI情報が充実すると嬉しい。

TwitterもFacebookも友達に公開しよう!が前提のサービスですが、Placemeのように自分のためのプライベートな情報を記録するってサービスもやっぱり面白い。

今の自分を記録し、レビューすることで、未来の自分につなげる。
記録マニアとしては、これからも記録=ライフログを続けていこうと思います。

2012年4月9日月曜日

「スポットまとめ」が増えると、おでかけが楽しくなる?

こんにちは。Chieです。

4月に入り、東京は一気に暖かくなり、今週末はお花見日和でしたね!
桜を片っ端から愛でようと、自転車に乗ってぶらぶら。すっかり日焼けしてしまいました。

ところで、おでかけの目的地選び、困るときありますよね。
例えば今日の私。桜の木の写真を撮りたいけど、どこに立派な木があるかわからないので、感性にまかせて移動してしまいました。予定外に遠くまで行ってしまい、往復で合計5時間も自転車に乗ることに。

目的地がはっきりしないのはリスクがある。
でも思い立つのは当日なので、わざわざ調べるのは時間がかかるし面倒。
行く先々で、移動する度に、程よい選択肢やルートがオススメされるといいなぁといつも思ってしまいます。

そんなときに参考になるのが、「スポットの人気度」に加えて、「組み合わせ(まとめ)」です。

この1~2年で、スポットがまとめやすいジオサービスは増えてきました。

Naverまとめ
ロケタッチガイド
Yahoo!ロコ キープリスト
foursquare cities
Rettyまとめ


■都市の魅力はユーザーが引き出す

先月、foursquareが「Global city badge」というコンテストを実施し、3月29日に結果発表がありました。

[Mar 29th, 2012 / Global city badge winners announced! #4sqCities]
http://blog.foursquare.com/2012/03/29/global-city-badge-winners-announced-4sqcities/

昨年8月にリリースしたリスト作成機能を利用して投稿、選ばれたリストの都市には、特別なバッジが作られるというものです。
現在すでに25都市に特別なバッジが作られています。
日本国内だとSakuraバッジがあります。
この特別なバッジは、リストの中から5つのスポットにチェックインするともらえます。


私は62スポット中、9個チェックインしています。
バッジはもらえたけど、まだまだMUST-SEEは見逃しているようですね。

さて、今回選ばれたのは世界20都市。
アジアでは、次の3つのリストが選ばれています。
ドーハ(カタール)
ムンバイ(インド)
ソウル(韓国)


■「スポットまとめ」と「Facebookの友だちからのオススメ」の違いとは?

foursquareの場合、特別なバッジの存在により、ユーザーがチェックインする動機付けを行っています。
ただ、「バッジが欲しいからリストを活用する」のと、「おでかけのきっかけにする」「おでかけ先での満足度を高める」のは大きく異なります。

リストがあれば、土地勘のない都市に行く前には、たくさんのスポットから目的地の候補を絞るきっかけになります。
でも、リストの中にあるエリアで満足するか不安で、決め手にかけてしまいます

先日こんな経験がありました。
下北沢で開催された友だちの展覧会に行くことにしたのですが、数年ぶりなのでお茶するお店さえよく知りません。

そこで当日朝、Facebookで次の呼びかけをしました。

「下北行くならここも行くべき、なお店が知りたいな。2年ぶりくらいに行くので、観光気分。」

すると、友だちから次々にオススメのお店の情報が。

「いつも一蘭のラーメン行くけど、どこにでもあるw」
「ベアーポンドエスプレッソと、La Palletっていう喫茶店はおすすめです!」
「スパイスキッチン ムーナのカレーオススメです!ちと歩きますがトロ コーヒー&ベーカリーも!」
「納豆ドーナツ!と一番街のパン屋さん。あとビレバン行ってください!」

紹介されたお店の数は合計8件。
内訳は、ランチが2件、カフェが3件、持ち帰りグルメが2件、ショップが1件。

そして、当日の私の行動はというと、8件中5件訪問。60%達成でした。
また、オススメのスポットに行く途中に通りがかったお店にも寄り道できて、今までで一番下北沢を満喫できました。


もちろん、友だちからの情報だったのは大きいと思います。

ただ、日頃とても接点が多く、日常の生活をよく知っている友だちばかりとは限りません。どんな個性を持っているか、オンラインでの投稿情報から得ることが多いといえます。Facebookの友だちとスポットまとめを作った人との違いは、「どんな人か?」「何を楽しいと感じるか?」といった個性が見えているかどうかとも考えられます。

■まとめ

スポットまとめ系サービスは、機能はどれも使いやすいのですが、投稿者や閲覧者の反応や気持ちなどの個性を伝える構造になっていません。また、「まとめる人」を「見る人」が評価する構造になっている気がします。そのため、リスト作成自体のハードルが高いように感じ、緊張してしまいます。

もちろん、きちんと考えて編集されたスポットまとめのほうがクオリティは高くなります。ただ、ユーザーがレコメンドに期待するのは、自分たちの多種多様なニーズにヒントや発見を与えてくれるか、ということ。そして、少しでも成功体験を得てもらう機会を増やすためには、より自分に近いと感じられるところから発信されている情報であることが大事になってきます。

すなわち、リアルの友だちや個性が見えるソーシャルなつながりでのコミュニケーションの延長に、スポットまとめがあることが大事なんだと思います。気軽にまとめられて、期待に応えられる。そのためにも、いろいろなバリエーションやシーンに対応できるだけの投稿数も必要になります。

最近気になる事例は、Rettyが提供する「行きたい」ボタン。ユーザーからの評価(いいね)だけではなく、お店に対して「行ってみたい!」という反応があるのはおもしろいなと思います。まったく知らない方でも、いつもラーメンに反応する人がいると、「ラーメン好きなのかな?その人の行ったお店見てみようかな?」という気になってきます。


タイトルで問いかけた、「スポットまとめ」が増えると、おでかけが楽しくなる?
その答えは、「きっと!」。

スポットまとめに影響されて、食べ歩きをしたり、週末どこかへでかけてみよう、なんて機会が増えていくといいですね!


Written by Chie (@crispytaffy)