2011年11月25日金曜日

SFC発!大学生が取り組む「ジオ系プロジェクト」を紹介します

こんにちは。Chieです。
11月も終わりに近づき、街はすっかりクリスマスムードですね。

毎年この時期は、慶應義塾大学SFC研究所の「SFC オープンリサーチフォーラム(ORF)」が開催されます。
昨年に続き、今年も会場に足を運んでみました。

開催テーマは「学問ノシンカ」。


東京ミッドタウンB1に設けられた展示会場にはたくさんのブースが設けられ、学生、企業関係者、家族や友人の方であふれていました。

今回は数多くの研究テーマの中から、ジオ視点で気になったプロジェクトを3つ紹介します!

ちなみに、うっかりパネルの写真を撮影し忘れてしまいました。
テキストばかりでのレポートとなり、すみません(先に謝ります。。。)


■地域の特色を浮き彫りにする

小さなメディア(加藤文俊研究室 場のチカラプロジェクト

2004年から続くリサーチキャラバン

実際にまちに足を運び、まちの人々と出会う。
まちに触れ、そのまちや人のために、中吊りやチラシを作る。
ずっとまちにいないからこそ見えてくる魅力を引き出し、記録する。

毎回フィールドワークを通じて出来上がった成果物は、ポスターやチラシ、ビデオなど形はさまざま。
最後にきちんと、その地域のみなさんに見ていただくそうです。

「地域に来る人のため」ではなく、「地域にいる人のため」。
それが結果として、まちの本来の魅力を最大限に伝えるツールを生み出すんですね。

展示スペースにある成果物を見てみても、どの写真からもそのまちのエネルギーが感じられます。
もし観光地を訪れて、地域に住む人々からのエネルギーが伝わってくるとしたら。
きっと、その地域や文化のことを、もっと知りたくなるかもしれませんね。

過去のリサーチキャラバンの概要と成果物はこちらからご覧いただけます。
http://vanotica.net/map.html


上五島チャンネル(飯盛義徳研究室 新上五島町元気プロジェクト

地域住民自身が「住民ディレクター」として活動することをサポートしているプロジェクトです。
長崎県の五島列島にある新上五島町との取り組みで、4枚の写真から4コマCMを作るところからスタート。
現在は動画でのまち紹介を行っています。

上五島チャンネル


最初はシナリオ作りや編集などをプロジェクトでサポートしていたそうですが、今では住民ディレクターが自分たちで構成を考え、動画配信するまでに。

「全国のみなさんに知ってもらいたい」という気持ちを、どうアクションにつなげるか。
方法を一緒に考え、手段を提供し、最初は一緒に作って配信する。
それを続けた結果、地域オリジナルの情報発信の活性化につながっているところがとても興味深かったです。

かつては隠れキリシタンも多く、古い教会がたくさん残っている上五島エリア。
12月のライトアップ時期に合わせてフィールドワークにでかけるとのことです。
イルミネーション動画の配信が楽しみです!


■地図の概念を変える

PRTAP(小川克彦研究室 街、地図の情報デザイン)

人が移動した際の「軌跡」を地図上に集め、単純な線ではなく、連続する「足あと」のイラストに置き換え。
それにより、場所の情報を地図や写真ではない、別の方法で表現しようと試みるプロジェクトです。

あらかじめユーザーが好きな色を設定できるので、「かわいい色が多い=女性が多い」など、視覚的に街の特徴を捉えることができます。

また、地図を消しこんで足あとの集合値のみに注目することで、その場所に新しい概念を与えられます。
例えば、湘南藤沢キャンパスからは、「カンガルー」型の導線が浮かび上がりました。

自分の好きな街がどんな色で構成されているか、気になりませんか?
イメージどおりじゃない街もあったりして!

個人的に興味があるのは、時間帯や曜日による人の流れの変化。
それにより表情が変わる地図。ぜひ見比べてみたいですね。


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今回取り上げた3つのプロジェクト。
どちらも紹介してくれたのは、女子大学生です。

いくつかのプロジェクトの方とは、引き続き情報交換をさせていただくことに!
研究内容や今後の取り組みなど、あらためてお話を伺い、ジオガールズブログでも紹介できればと思います。

みなさん、楽しみにしていてくださいねー。

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